今、あなたには目標がありますか?それは誰の目標ですか?
他人の目標で生きると霧がかかって先が見えない
なんだか攻撃的なタイトルになってしまいました(^^;(笑)
こんなタイトルにしたのは、何を隠そう、私自身今まで誰かの目標を自分の目標と勘違いして生きてきました。
その当時はそんなこと考えもしませんよね。
だって目標に対して真剣に向き合っていましたから。
でもしんどかったです。充実感もありません。なんだか世界がぼんやり見えていました。霧がかかって、進む先の道が見えない感じです。
でも今考えて見れば霧がかかってしまうのも当然です。
なぜなら自分の内側から出てきた目標じゃなかったから。
近くにいる、「自分にとって影響力の強い人」の目標だったから。
どんなに素敵な目標でも所詮は他人の目標。
他人の目標は他人から出てきたものだから、その先の道はその人にしか見えない。
こう考えると、当時の苦しみに全て説明がつくような気がしました。
霧がかかった私のBar時代
具体的な私の体験談からお話しします。
私は大学を中退してとある個人経営のbarで働いていました。
最初はバイトだったのですが、そこのオーナーはとても熱い方で、魅力的で、他の従業員やお客様も素敵な方ばかりで、どんどん惹かれていき、私は社員として働くようになりました。
最初は下っ端としてワイワイ楽しく働けていました。
次第に先輩方が辞めていき、店長を任され、
「このお店、オーナーには凄くお世話になったからこのお店はオレが盛り上げて支えないと!(`・ω・´)」
と、考えるようになりました。
カッコつけて「恩返しだ!!」なんて思っていたんですね(^^;
しかしその「カッコつけの恩返し」は私にとてつもない重しとしてのしかかってきました。
オーナーとの方向性の違いや、30代に近づくにつれ生まれる「人生に対する漠然とした不安」からその後何度も「辞めたい」と考えるのですが、その重しによって「いやいや恩返しだろ!」と無理やり自分を奮い立たせるのでした。
次第にお店の経営も悪化し、他の従業員もドンドン辞めていき、オーナーとの関係も悪化していきました。
当時は「何をやってもうまくいかない」感じでした。
辞めないのなら、何か現状を打破するアクションを起こせれば良かったのですが、それも全て中途半端。
売上が上がらないのも「オーナーのやり方が悪い」「自分の意見を採用してくれない」等とオーナーのせいにしていました。
プライベートの時間がないのもオーナーのせい。
段々と、自分の人生における全ての出来事が全てオーナーのせいだと思えていました。
おかしな話ですよね(^^;
オーナーに恩返しがしたくて働いているのに、やればやるほどオーナーを憎んでいるんです。
最終的には5年程働いて退職したのですが、今となってはオーナーとはたまに飲みに行きますし、そのお店も大好きな場所です。
何もかも上手くいかないのは何故か??
では、その当時何が問題だったのか?
全てこの一言に集約されていると考えています。
「オーナーの目標を、自分の目標と勘違いしていた」
私の中で当時の目標は「お店を盛り上げること」と思い込んでいました。
そして「お店を盛り上げる」ということは、私の内側から湧いてきたものではなく、「お店が盛り上がれば、オーナーが喜ぶ」という考え、「オーナーの喜び」という自分の外側からきているものでした。
「オーナーの喜び」はオーナーの目標です。
関わることは出来ても、私がどうこう出来る話じゃありません。
極端に言えば、「お店を盛り上げる」ことは私の目標ではなかったのです。
本来私の目標は「恩返し」で、そのための手段でありオーナーの目標でもある「お店を盛り上げる」がいつしか私の目標としてすり替わっていたのです。
他人の目標だから頑張り切れません。何をやっても中途半端になります。
上手くいかないのは人のせいだと考えます。
なぜならその人の目標だから。自分の目標じゃないから自分には責任がないと考える。
今思えば恩返しをする方法なんていくらでもあります。
他の道で活躍することだって「恩返し」になるかもしれません。
毎年オーナーの誕生日を全力で祝う。みたいなことでもいいじゃありませんか。
目標に対する色々な可能性、選択肢を考えることが当時の私にはできていなかったのです。
「オレがお店を盛り上げなければいけない!」と完全に思い込んでいたので、考える余地すらなかったように思います。
それくらい思い込みとは怖いものです。
まあそんな過去の私でも、全力で生きてくれてたから今こう思えてブログに書けているんですけどね(^^;
じゃあどうすればいいの?
なぜこんな風に過去を振り返り、このような考え方ができるようになったかというと、それは私が今全力で自分の心の声に耳を傾けているからです。
過去の出来事も、今目の前で起きていることも、「本当はどうしたいのか」「本当はその時どうしたかったのか」こんなことを常に自分に問いかけています。
すると不思議なことに、霧がかかっていた目の前の道が段々と晴れてきて、自分の進みたい道が見えてきました。
自分の道が見えることで、毎日が充実しています。
当時の漠然としていた不安はどこへやらです。
不安自体はありますが、漠然としていません。何が不安か明確です。明確であれば対処方があります。
対処法があればいずれ不安は不安でなくなります。
自分の心の声に耳を傾け、それに素直に従っていくことのパワーは凄いです。
私はこんなことを言ってますが、まだ始めて1ケ月ちょいです。
それでも自分の変化に毎日驚きます。
これを機に、あなたも自分の心の声に耳を傾けませんか?
今の目標は本当にあなたのものですか?